第13章 メイド服を着た姫様と世界樹
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『…――――さま、…』
『…――様、姫様…ッ。
おはようございます。
ご起床の時間に御座います。
姫様、お目覚めになられましたか?』
メリーの声で起こされて
いろはが目を開くと 外が明るかったから
日曜日の朝になって居た様だった
もそっと いろはが
ベッドから身体を起して
ごしごしとまだ眠たい目を擦ると
うう―――んとベッドの上で背伸びをする
「ふあぁあ~っ、もう朝ぁ?
んんっ~ん、メリィ~…。おはよぉ~」
まだ眠たそうな声でいろはが
メリーに朝の挨拶を返した
『おはようございます、姫様。
お目覚めになられましたら、
ご支度をお済ませ下さいませ。
ご朝食がお済になられましたら、
姫様を、こちらへご案内を致しますので』
「ねぇ、メリー。今日は何をする予定なの?
前に話をしてた、始まりの村を設置する感じ?」
私の世界にも 一応空と地面と海があって
太陽と月と世界樹がある
とは言っても世界樹は種を植えた所だけど…
いろははスマートフォンを
テーブルの上に置いたままで
スピーカー状態のままで
メリーと会話をしながら
メリーに身支度を整えろと言われた通りに
歯磨きと洗面をして
自分の身支度を整える
朝食のシリアルを戸棚から出して用意すると
シリアルの入った木製のボールを持って
スマートフォンを置いているテーブルの所に
いろはが戻って来る