第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘
そうメリーが今している洗濯が
終了する時間を告げて来て
「え?待って、メリーそんな事まで、
把握できるようになってるの?貴方…」
干渉が出来る範囲が…アプリから
私のスマートフォンの中に
そしてこっちの世界にも…
干渉できる様になるって
そんな話をしていたけど…
メリーが言うには
…Wi-FiかBluetoothで
アプリと家電を連動すれば
メリーがこっちが起きる時間に合わせて
コーヒーを淹れてくれたり
エアコンの温度を調整してくれたり
カーテンを開いて自然光で起こしてくれたり
こっちの世界の私の世話を
あっちからする事が出来ると言って来て
『少々の初期費用を…
お許し頂けるのでありましたら、
密林様にて…私がそうするのに、
必要な物をご注文いたしますが?』
「いいよ、別に…そこまでは…。
おはようって言ってくれて、
お帰りって言ってくれたら。
あ、…ねぇメリー…ひとつだけ…」
メリーにお願いしたい事があると言って
あるお願いをメリーにして置いた
『ええ、畏まりました。姫様。
どうぞ、メリーにお任せ下さいませ』
こうして話をしていると…
先程のあっちでのやりとりが
夢か冗談か何かの様でもあって
私にそう返事を返して来るメリーは
とても執事らしい
私の執事でしか無かったのだが