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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘




確か…前にメリーは…

この世界の再建を…望んでるって言ってたよね


私にとっては…再建する世界じゅなくて

新しく始めるニューゲームの

新しい世界だったのに…


メリーは…この世界が…虚無になる前の


世界の姿を…知ってるんだ



でも… 私はメリーが知ってる 

その世界を創った姫じゃないんだから


私がこの世界を育てたとしても 

”同じ世界”にはならないはずだ


それなのに…メリーは…私を支えて…くれて

この世界を育てる協力をしてくれてるんだ


でも…待って… 理由は分からないにしろ

姫を失って 世界が消えて虚無になってしまっても


メリーは消えないって事?

メリーは…この世界に固定されてる

消えない人物オブジェクト…って事??


そうだ…だって 

メリーは最初から居たんだもん

このアプリの中の世界に最初から居た


そして…メリーは…この世界の前の姿を知っていて

多分… その…前の世界の姫様…こそが…

メリーが許しを乞うていた…相手…で

世界は…虚無に…還っていた…んだから


その姫…は… 

メリーの事を見捨てたんじゃなくて

…捨てたんじゃなくて

世界…その物を…捨てたって事…だよね??


それに…メリーが…前の世界の姫様を失って


どれぐらいの時間を…あの虚無の世界で…

メリーは過ごしてたんだろう…?


ひとりっきりで… ずっと


きっと…彼にとって メリーにとって

その時間は…永遠にも感じられるほどに

長い…長い時間だったんじゃないかって



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