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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘



『さぁ?どうでございましょう?
その様な事を、私のお尋ねになります等。
姫様のお目には…、私が羊に見えないと…
お疑いに…なられて
おられるので御座いましょうか?
でしたら、メェ~っとでも鳴いて
姫様に、お聞きかせ致しましょうか?』

「もぉ~ッ!そうやって、人の事をを
小馬鹿にしたみたいにしてぇええっ。
執事らしくない、執事過ぎじゃない?
メリーって……、何と言うか、
執事にしても羊にしても、
ホント食べれない羊すぎ…ない?」

小憎たらしいを通り越して
逆清々しくさえも感じてしまいそうだ

『何を、仰いますか…。姫様。
姫様がお望みでしたら、このメリー、
帝釈天のあの兎の如くに、この身を焼いて
喜んでわが身の全てを姫様に捧げますものを…、
どうぞ私を…お召し上がり下さい姫様』


そう…こちらの耳元で

別の意味での”食べる”と

解釈して聞き取れる様な…

そんなニュアンスのイントネーションで

勿体ぶる様な感じに言って来て置いて



そう言って置きながらに 

もうこうも嫌味たらしく…に笑えるのかと

こっちが聞きたくなるような…

そんな憎たらしいことこの上ない笑顔で

にっこりと笑って こちらに見せて来たので


一瞬でも…さっきの言葉に

どきっとしてしまった自分を

1分程前に戻って 
ぶん殴りたい気分になりながらも

目の前の…小憎たらしい執事にイライラと
いろはは苛立ちにも似た
感情を少々憶えていたのだが




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