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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘



どうせ揶揄われているだけなので
それにヤケになって 感情を
露わにして怒るのも馬鹿馬鹿しいと思って

一瞬でその苛立ちに似た感情を
いろはがセーブすると

嫌味には嫌味で
お返しして差し上げる事に決めた


「煮ても焼いても
食べれ無さそうな羊の肉なんて、御免よ。
そんな、食べたらお腹
壊しちゃいそうな肉要らないし。
随分と人間臭い羊だこと。
メリーはメリーでしょ?
それ以上でもそれ以下でもないし、
羊でないなら執事で
居てくれたらそれでいいけどね、私は」

『私からすれば、姫様も…お顔は
お可愛らしいのに、お口も少々
お顔にお合わせて
お可愛らしい感じになられましたら
よろしのいではありませんか?
そうしましたら、姫様の…素晴らしさも、
世の男性の皆様に伝わりましょうから』


こっちがちょっとした嫌味を返したら
その嫌味に熨斗を付けて返却されてしまって

「ちょっと、メリーィ??私がそうしてるのと、
これとは別の問題だからね?お喋りが過ぎるわよ?
私に可愛らしさなんて、求めるのが無駄な話。
メリー、そうしなさいと言った気がするけど。
素直に私の言う事…
聞き入れるつもりも無いんでしょう?」


『それは…姫様…次第に御座いませんか?
私を黙らせたいなら、姫様のそのお手で
煩い私の口を縫い付けになられるか。
それとも…何か、別の物で…
お喋りで嫌味しか言わない
私の口をお塞ぎになられればいい』

また…この不良執事は…
そんな…どうにでも取れるような
紛らわしい感じの事を言って来て

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