第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘
『いえ…、私からは…何とも…
まだ先方からのお返事を
今は待っている段階ですので』
「どっ、どど…どうしよう?
私っ、…ミナトさんに…大変な事を…
してしまった…んじゃ…ないの?」
『いえ、その副作用があるのか無いのかも
どの様な症状なのかも、今の段階では
私にはどうともお答えは致しかねますが。
それに…言わせて頂きますが。
姫様の現在の状態…も、
私の目から見れば、明らかに異常に御座います』
そうメリーに言われてしまって
今の私の状態も異常だと指摘されてしまう
『姫様は先ほど、あれだけの精巧な、
創造をなさった後なののにも関わらずに、
魔法のステッキは、
今もステッキの姿を保っておりますし。
魔鉱石その物がレベルアップして、
蓄える事の出来る魔力の上限が増している
その状態でも受け止めきれない程の
過剰な高濃度の魔力の
過度供給…状態が継続した事が。
恐らくは姫様をシナリオから
強制ログアウトさせる事になった
システムエラーを引き起こした原因に
あったと考えれられます…が…』
「でっ、でも…メリー。さっきも言ったけどさ。
私は元気なんだってばっ!
元気だし、何だか、調子が凄く良いのッ!」
『姫様。魔法のステッキを拝見させて頂いても?』
「うん、これね。はい」
メリーがお姫様のステッキを
見せて欲しいと言って来て
さっきまでよりは
光る度合いは暗くなってはいるが
まだ本体ごと光ってるお姫様ステッキを
メリーにいろはは手渡した
メリーがステッキをその手にして
まじまじと隅々まで観察をする