第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘
「だからぁ!何でぇぇっ、
ガゼボまで出来てるのかな?」
そのガゼボは屋根は
金属のフレームで出来ていて
雨が降っても雨からは守れない様な
お洒落なバードケージの様な造りをしている
周囲の部分がぐるっとフレームで
それこそ 鳥籠の様に囲われている訳ではなく
側面に当たる部分は6本の柱で円形の屋根を
下から支える様な形になっている
その屋根を支える6本の柱も
柱の途中から金属のフレームから
大理石の様な材質になっていて
同じ様に大理石で出来てた
円形の土台の上に乗っている
そのガゼボには綺麗に
バラが飾り付けられている
ガーデンウエディングで
この下で新郎新婦が
写真撮ってそうだな これ
「まぁ~、素敵ねぇ~。
何て可愛らしい、
真っ白なガゼボなのかしら~??
って、私はこんなの
創った憶えが無いんだけど!!」
そして…その創造した憶えのない
ガゼボを取り囲む様にして
これまた いろはが創造した憶えのない
綺麗に切りそろえられて手入れの行き届いた
整えられたバラが咲き誇る
庭が出来ていたのだ
「…って言うか、
バラの庭園まで…出来てるし。
どうなってるの?これ?
もしかして、さっきの
システムのエラーって、これの事?」