第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘
容量が増した魔鉱石のキャパシティを
容量が増した分以上に快感を感じちゃって
飽和してオーバーしちゃったから
あのシナリオの途中でこっちに
接続を強制遮断されて戻されたのか…も?
それに自分でも 何の根拠もないけど
今の自分の感じて満たされている
多幸感が半端なくヤバくて
何でもできちゃいそうなんだよなぁ 今
それもこれも
淫魔のセラピストのミナトさんが
時間を掛けて私の身体だけじゃなくて
心の底のわだかまりも溶かしてくれたからで
やっぱり ミナトさんには色々と
ちゃんと…お礼…言いたかったなぁ…と
そう思うと…ちょっと
しょんぼりとしてしまうのだが
「ミナトさん…、びっくりしてないかな…?
突然…消えちゃった訳だし…。って
シナリオの中の登場人物なんだから、
…そんな事気にしなくて良いのか…な?」
そう…自分に都合のいい感じに
さっきの出来事を
いろはが割り切ろうとしてみるが
メリーには…あんな風に言われちゃったけど
どう考えても感じても 私からすれば
メリーもミナトさんも
ちゃんとした人格がある
ひとりの人間としか認識できないんだけどなぁ~
プログラム…にしては 人間臭いと言うか…
単なるアプリの範疇…のキャラメイクかなぁって
そんな疑問もあるけど…ミナトさんに関しては
個人の姫が作ったキャラだから
もしかしたら その姫の好きな人とか
近しい人とか実在の人物が
彼のモデルなのかもなって
そんな事を勝手に想像してしまう