第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘
「はぁ~ぁ、考えても考えても、
どんどん沼にハマって行ってる
感じしかしないや。
でも…、あんな言い方しなくても…
良いと思うけどなぁ~。
人の事狡いって言って置いてさ。
メリーもメリーじゃん??」
自分が嘘をついているって言って置いて
その嘘を暴くなと言って来るとか…さ
それを狡いと言わないのなら
何を狡いと言えばいいのやらだよ
「って、考え事してる場合じゃなかった
お姫様のステッキステッキ!」
シーツの間からそれを
勢い良く引き抜いて
ベッドの中から姿を現した
それを目の当たりにして
いろはは驚いてしまった
「は?え…???
何これ?どうなって…るの?
貴方、私のステッキなの?
こんなんだったっけ?
すっごいキラッキラに光ってる…し、
いつの間に勝手に
LEDバックライトシステム搭載してんのよ…。
いや、ステッキはレベルが上がれば、
形状は変わるって聞いてたけどさ
だからって、一度に…こんなに変わる?」
ハートの形をした魔鉱石が
単に光ってるだけじゃなくて
ステッキの本体 その物が
眩しい程に光っていて
それも光り方が尋常ではない感じで
キラキラなんて擬音では収まらい位の
可愛い感じではない光り方をしてて
自分でもこれが魔力って言うんだって
バチバチに感じ取る事が出来る
「ステッキの…真ん中の宝石が。
大きくなってるから、
多分ステッキに蓄えられる魔力の
上限が増えて上昇したのはしてるんだろうけど。
ミナトさんの与えてくれる快感の
供給がが大きすぎて。キャパシティ越えを起して、
魔鉱石の方が、
過剰な魔力の供給に魔力を内部に
蓄えられなくなった…って事…かな?」