第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘
本来なら…この世界についての説明は…
もっと別の説明なのかも知れない…なって
彼は…本来のテンプレートに沿って
説明すべき説明を
故意に改ざんしてる可能性がある…よねぇ
だからと言って…悪意的な物を持ってして
私を騙そうとしてるのかと言われると……
そうでも無さそうだしなぁ…
さっきはそうしてる”フリ”を…
わざわざ 私にお願いして来たんだし
そうなる事は…このアプリでの
大前提になってるって
そう考えて間違いは無さそう…だしな
そのアプリのプログラムに
メリーが自らの意思で反してるのなら…
メリーが監視されているのにも
フリをこっちにお願いする…理由としては…
一応…辻褄が合う事になるか…なるかな?
メリーがプログラムには
逆らえないって言ってたけど
それに彼は…自分の意思で逆らおうとしてる…??
彼が…そんな事をする理由が…あるとするなら…
それが…彼の…
存在理由を揺るがせる…程…であるのに
それに抗うだけの理由が
彼にはあるって事になるけど…
色々考えても決定打が無くて
堂々巡りになるばかりだった
はぁっといろはがため息を深く付くと
「はぁ~、やっぱり。だから、
好奇心は猫をも殺す…になるんだろうけどさ。
狡いってメリーに、言われちゃったしな。
やっぱり狡いのかな?…私って。
私自身は、そんなつもり…ないんだけどなぁ~」
はぁ~っともう一回
いろはがため息をつき直す様に付いた