第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘
そんな風にあれこれと
メリーの事を考えていると
メリーって 人間なんだよなぁ~って
しみじみ感じてしまって居て
…ただのプログラムかと思ってたけど
そんな所まで 細かく作られているなら
メリーと言う存在には
意思や人格が…ちゃんとあると言う事で
キャラ設定と言う…範疇で
創られた存在ではなくて
多分…AIを搭載してあって…
彼が姫の執事として経験をして行く中で
今のメリーと言う人格を
組み上げられて積み重ねて作られた
…存在なんだって
そう考えた方が…良いのかも…しれない
だったら…彼の声が…
どこかの誰かの充てたCVだとしても
彼の思考に合わせて…
それこそ…意思を持った会話が可能だろうし
現実の世界では…
ただのアプリの中のキャラの1人だけど
このアプリの中の世界では
メリーは…一人の人間と言う位置づけになるし
私は…この世界に置いては…どっちつかずな
そんな存在なのかもしれないけど…
メリーの言葉やミナトの言葉からすれば…
特別な魔力を持つ…存在=姫 って事で
間違いは無いのかなって
ミナトさんも…私の事…
”姫”なんでしょって言ってたから
今の…このアプリに居る間の私は……
メリーと同じ存在って事に
なるのかな?…多分だけど
でも…姫になれるのは…誰でもいいんじゃなくて
それを選ぶのは…確か…お姫様のステッキだって
そんな事を言っていたから
お姫様の魔法の杖は…
特別な杖って事…だよね…??