第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘
メリーの過去に何があったのかは
私は 知らないし 分からないけど
それを知りたいと思うんだったら
それ相応の覚悟とリスクをと
メリーからさっき釘を刺されてしまったので
こっちから強引には…メリーとの距離は
心理的には詰めない方が
お互いの為…になりそうだもんね…
まだ…そんな…昨日今日の
知り合ったばっかりの間柄なんだし?
私だから余計に…知られたくない過去の
ひとつやふたつだってあるだろうしね…
まぁ こっちがメリーに対して
知りたがりを出してしまったから
しっかりと釘を刺されちゃったけど…さ
メリーのさっきの雰囲気からして
普段のメリーはメリーが想像してる
”理想的な執事の姿”を演じている姿だろうから
彼が…そうして…顔を使い分けたい理由も…
何となく位には分からなくも無いので
あまり…不必要に詮索し過ぎない様にしないと…な
まぁ…あくまでも…それは 私が彼と
今の執事と姫様と言う関係を
維持するなら… の話だろうけど
メリーは私の執事だから
私が命じてしまえばそれが絶対になるから
メリーは色々と命じて欲しそうにしてるけど
こっちは…何を命じるかは…ちゃんと
考えて命じない…とな…