第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘
……と こっちから引いた線以上に
濃いくて深くて太い線を…
今の言葉でメリーに
しっかりと引かれてしまっていて
若干脅しにも近い様な
牽制をされてしまったが
私の言葉の意味は…多分説明しなくても
メリーは…しっかりと理解してて
打算しつつ計算しながら
距離をこちらが詰めれば…
そうなる事を示唆されてしまって居て
こっちの理由がそうじゃないと指し示せば
それは成り立たないと
言いたげに言われてしまったな
「でもだよ?メリー?あのさぁ、
そうとは…絶対に…限らないんじゃないの?」
『いいえ。例え、
姫様がそう思っておいででも。
相手がそうは思えなければ、
それは成り立ちません。
それが…世の中に存在しないと、
否定するつもりも私には、御座いませんが。
少なくても、貴方の世界には
存在はしないでしょうから。
そんなお答えを私に求めずとも、
貴方はご存じであるはずだ』
「あれ?…メリーなんか、
いつもと喋り方…、違う感じじゃない?
と言うか、何気に、
私には無理って言ってないそれ?
見て来て知ってるみたいに言わないでよッ」
『いえ、私は何も、
言ってはおりませんよ?
ああ、お紅茶…に御座いましたね。
姫様…、少々そのままお待ちを…、
今午後のお紅茶の、準備をして参りますので』