• テキストサイズ

妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘



「うーん、どうかな?
でも、そう言う意味で…、
必ずしも、聞く状況になるかどうかは…、
今のこの段階では、分からないでしょ?
そうじゃない状況でも、
話せる様になるかもじゃない?
だったら、その賭けは、
そう言う賭けになるのかもよ?
私はそう言う意味じゃない意味で、
メリーが私にそれを…話してくれる様に…
して貰える方向に…
頑張っちゃうって事で!ね?」


そう言って…眩しいまでに屈託のない笑顔で

いろはがメリーに笑いかけて来る


その姫様の笑顔を…こうして見ていると

既に…この勝負は勝負にするにしても

賭けにするにしても…相当に分が悪い

負けが確定してる勝負な様な気さえもするが


私の姫様は…私が想像していたよりも

数倍に…も したたかで計算高くて…

それでいて… そうでありながらに

…純粋で清廉潔白な女性にあられる様だ


アンバランス… 


言ってしまえば…アンバランスだ 


アンバランスなのに…均衡がとれていて

矛盾だらけの様で… しっかりと芯が通ってる

柔和な様に見えて 相当の頑固者…だろうな…

私の姫様と言うお方は


「ねぇ、メリー」

『はい、如何なさいましたか?姫様』



「頼りにしてるよ~?私の執事さん」



ムッとそのいろはの言葉に
メリーが顔を顰めて
その端正な顔を歪ませたのであった

/ 616ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp