第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘
フットマン…従僕と呼ばれるの使用人は
主人が…外出の時に連れて歩いて
自分の身の回りの世話をさせるから
どっちかと言うと仕事の出来る出来ないよりも
背の高いイケメンで見栄えがいい方が
高給で…重宝されてたって話だし…
メリーは身長も高いし…
顔もイケメンだから…
フットマンとして…重宝されそうだし…な
ある意味 主のアクセサリーの一環みたいな…
そんな要素もあったって何かで見たっけ?
もしかしたら メリーも元々は執事じゃなくて
そんな沢山いる…
使用人の中の一人でしか無かったとか?
メリーが今まで
執事と言う存在である事が出来た事も…
彼が何かを犠牲にする上に成り立っていた…と
そんな風に仮定するのなら…???
ぎゅううっとメリーの身体を
包むようにして抱きしめてよしよしと
そのメリーの背中を撫でてやる
「メリー…、大丈夫。私にはさ、
何があったのか、なんて、分からないけど。
私は…そんな事…貴方に命じたりしないよ?」
『全く、……姫様は…、お人よしが…
お過ぎになられるのではありませんか?』
眠ってると思って言った言葉に対して
メリーから返事が返って来て
いろはは驚いてしまったのだが
「なっ、ちょ、メリィいいいいい??
え?えっ??起きてたの?
起きてたんだったらっ、
起きてるって言ってくれても…っいい…でしょ?
そんな事よりも、…メリー、
もう…身体の調子は…大丈夫そう?」
こっちの身体の上に乗っていた身体を
メリーが退こうとしていて
じっとその顔を下から見上げて見つめる