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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第12章 強制終了と執事の見る夢とメリーの嘘



『それに…そもそも、先ほどのシナリオは
私がシナリオ置き場のシナリオの中から、
姫様のお好みに合いそうな物をと、
厳選と選別を繰り返して選び抜いて、
ご用意をさせて頂いた物に御座いますよ?
私にはそのシナリオを
強制終了させる理由が御座いませんし。
そもそもに、私には…その様な権限はございません』

「えッ…?じゃあ、違うの?
さっきのって、メリーが…
シナリオを強制終了したんじゃないって事??」

自分ではないと否定する様にして
メリーが首を横に振って来て
自分ではない理由を話し始める

『いえ…、私は…少し離れた場所で
姫様がお戻りになられますのを、
待機をしてお待ちしておりました所…。
突然に大音量でこちらの方から、
警告音が致しましたので。
その音を聞いて、緊急事態であると
慌ててこちらに参りました次第にあります。
私が、何かをした事が原因による、
シナリオの強制ログアウトではございません。
それよりも…姫様…、
姫様のお身体はご無事にありますか?
何かしらの、
システムの不具合の様にありましたし…。
姫様に大事があっては、何にもなりません。
姫様は、そのまましばらくお休みください』

そうこっちに 今の一連の出来事についてを
説明してくれて 私の体調に異変が無いかと
心配そうな様子で尋ねて来て
大事を取ってそのままベッドで休む様にと
こっちの起していた上半身をメリーが
ベッドに戻そうとして来るのだが

大事は無いかと尋ねて来る
メリーの方がよっぽど 私よりも
顔色が悪いと言うか青いと言うか白いと言うか
ただ事ではない様子に見えて仕方ないのだけど



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