第3章 魔法のステッキの魔法
そうメリーが一旦言葉を区切ると
そのまま息を継いで話を続けて来て
『とある方法を用いて、ステッキに魔力を
その持ち主である、姫様が、
補充する必要があります。
大きな物を作れば作ろうとするほど、
生み出そうとするほど、
より多くの魔法の力を必要と致しますので…』
要するに…このハートの石の中の赤い部分が
残りの魔法の力を表してるって事…みたいで
スマートフォンのバッテリー表示…の様な
そんなイメージのモノで
魔法の力を使うとそれを消費してしまうから
電気で充電する方法では
ステッキに魔力を補充出来ないらしくて
私がこの魔法のステッキに
魔力を補充しないとダメらしい
「ねぇ、メリー。だったら。
このステッキに魔力を補充するのには、
私は、一体何を、どうしたらいいの?」
『それは…簡単な事です、姫様。
こちらのステッキを本来の
ご使用法でご使用頂ければ』
くすっとメリーが不敵な笑みを浮かべて来て
その蠱惑的にも映る笑顔に
ゴクリ…と思わず いろはが固唾を飲む
「本来の…使い方…って…、その…ッ」
『…その魔法のステッキで…、
ご自身をお慰め…頂ければ…
よろしいのですよ?姫様』
「じっ、自分で…これを使って
そのっ、自分を…慰める…って…」
さっきまで…
魔法少女のステッキの姿だったのに
魔力を使ってしまったからなのか
魔法のステッキは元々の
大人のオモチャの姿に戻っていて