第3章 魔法のステッキの魔法
お手にある魔法のステッキを見るようにと
そうメリーが告げて来て
いろはがそのステッキに目を向けると
如何にも魔法少女が持ってそうな…感じの
ハート型の宝石の周囲に金の羽が生えた
小型のステッキになっていて
「魔法少女じゃんっ…こんなの…、
20代の半ばの女が持ってたら殺されるよ?」
いいえとメリーが首を左右に振る
『ここは…姫様の専用の世界…、
世界の中心は常に姫様に在られます。
姫様は…、玉子をお育てになるその傍らで。
ご自身のこの国も…、
同時に育てて頂きたくございます。
そうでなければ、ずっと…この世界は虚無のまま』
ちょっと…お話が壮大過ぎないかな?
設定どうなってるの?このアプリ内の世界観…
えっちな大人のオモチャ…で
気持ちいい事してスッキリするだけの事よ?
それだけの事にさ
お話がちょーっとばっかり大袈裟過ぎ無いかな?
『私がここで、長々と口で説明するよりは…、
実践して頂く方が…早い…でしょうね…。
今から、姫様には…私の方から、
魔法の使い方を…
実践しながらご説明をしましょう』
「いや、待って、待って、メリー。
私は…生まれてこの方…。
魔法なんて…使い方も知らなければ、
使った事なんて…無いし…、使えないよ?」