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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第10章 ようこそ!淫魔の癒しのマッサージ店へ…** 前編 裏なし





――― 狡い ―――



これが…彼の…ミナトさんの

いつもしている

お仕事のスタイルなのであれば…



相当 狡い



彼は…そう言った意味で…

今まで 自分の顧客だった 

それこそ… 数十人

いや…もっとか 数百とかの単位の 

沢山の女性達を… 優しい嘘と

その甘いルックスと 
淫魔が使える魅了の魔法と…
この…こっちの…
情に訴え掛けて来る様な
物悲し気な表情で…落として来たのだろうけど

ダメだ… 

うっかり騙されちゃいそうになる
騙されていると分かっていても
その…心地良さに…
彼に ミナトさんに
自分を委ねてしまいたくなる


距離感… 保たないと


自分が…彼に対して
特別な感情を…
抱かない様に…しないと…ダメだな

彼から…抜け出せなくなって…自分の心も…

この…気の置けない雰囲気の淫魔のセラピストに

絆されてしまって懐柔されてしまって

ぐでんぐでんに 骨抜きにされて

全部綺麗に奪われて…しまいそう…


淫魔 …恐るべし… 
流石 淫魔なだけはあるな


『施術…する前に…
シャワーするんだけど…。
どうする?いろはちゃんは、
俺と、一緒に浴びたい?』


さっきのソファの時のやり取りとは…

聞かれている内容は同じだけど…

今の質問はお仕事…って感じの質問の仕方で

チリッと…自分の胸の中で…

ほんの僅かにだけ…痛み…にも似た様な

そんな焦燥感…の様な…
感情を…いろはは感じて居て


ブンブンとその自分の中の僅かな感情を

否定する様にして 
いろはが自分の首を左右に振ると


「しゃ、シャワー
お先に、お借り致します!!」


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