第10章 ようこそ!淫魔の癒しのマッサージ店へ…** 前編 裏なし
「んぅ、ふ……は…ぁ…ッ」
でも……さっきまで…
こっちが…息が上手く出来なくなる程に…
貪る様な 激しいキスを…して来て置いて…
ちゅ…う…っと…今は…
そんな 本能的な感情のままの
キスとは…正反対の…
触れるだけの…優しい…優しいキスを
ミナトにされてしまって居る
「んっ…、ミ…ナト、さ…んンッ…」
ミナトの腕の中で…ぎゅうっと
大事な物を抱きかかえる様に包まれながら
いろはの身体は抱き締められたままで
優しい キスを…何度も何度も
与えられるままになって…居て
『んっ、いろは…ちゃん…』
その… 触れるだけの…優しいキス…に
自分の中の…警戒心…とか…
自分の…感情に…
ブレーキを掛ける様な…
そんな…感情が…
全部…全部…
緩んで溶けて…消えていく…みたい
「んっ…、はぁ…、ミナト…さ…ん…」
「このまま…、続けても…大丈夫…そう?」
そうこっちへの気遣いを見せられると
きゅうううん…と自分の胸が締め付けられて
優いキスをされる…度に
このミナトの優しさが
ビジネスとしての物なのか
彼からの好意から来る…
優しさなのか…も…なんて
自分に都合のいい
そんな解釈をしてしまって居て
きゅ…とミナトの服の胸元を
いつの間にか…いろはは
握り締めてしまって居た
くすっと…小さく…
自分の頭の上で…ミナトが笑った様な
そんな感じと言うか気配を感じた