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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第10章 ようこそ!淫魔の癒しのマッサージ店へ…** 前編 裏なし



ましてや…今は…

自分の身体はソファの上に
背中を預けている体勢で

まさしくインキュバス…である彼に
自分の身体の上から 文字通りに
のしかかられている状態なのだから


彼が… ミナト…さんが

インキュバス…であるのならば…

今のこの体勢が一番…

その魔力を存分に発揮できる状態だろう

頭に霞が掛ったみたいで

鈍くて…思考が…上手く…回らない…ッ

「わ…分からない…ですッ、
ミナト…さんの…事は、そのっ、
き、嫌い…じゃ、ない…ですけど。
その…、…好きか…とか…どうかまでは…ッ」

しどろもどろになりながら
自分の中でも…不確かすぎる…

ミナトに対する感情を…

いろはは…朦朧としながらも
纏まらない思考の中で…
言葉を…選びながら…
ミナトの問いかけに答えた

『じゃあ…さ、俺とそうしたら…さ、
俺の事…、好きかって分かりそう?…』

「そ、それって…、
その、せ…施術…って事ですか…?」

『うーん、だったら、
一応、店の取り決め…みたいなのもあるから。
施術の前に…シャワーかな?
どうする?シャワー先に入る?それとも…さ、
一緒に…、ふたりで…浴びちゃう?シャワー』

そう…耳元でミナトが
甘い声で囁き掛けて来て

自分の耳に掛かる吐息が
…妙に熱く…感じてしまう

「その…シャワー、
…お先に…お借りして…も?」

『……だったら…、シャワー行く前に…
ちょっとだけ…、ここでキスしていい?』

キスと…聞いて…

あの橋のライトアップが綺麗な
海沿いでしたあのキスを
勝手に思い出してしまう

ミナトさんと キス…したいな…
なんて…ぼんやりとしながら 
いろはが考えてしまっていて

『キスは…嫌?』

そう…確認を取る様にして
ミナトに問いかけられてしまって

ううん…と いろはが
自分の首を横に振った

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