第10章 ようこそ!淫魔の癒しのマッサージ店へ…** 前編 裏なし
『はい…、いろはちゃん。
もっと…飲んで良いよ?
ワイン、お代わりいる?』
まだグラスを空にしていないのに
ミナトが更にいろはが持っている
グラスにワインを注いで来て
グラスの縁からワインが
溢れてしまいそうになって居て
ワインってそんな感じに…
注ぐ物じゃない気がしてしまいながらも
いろはが零れそうになっている
グラスのワインを
零さない等にして口を付ける
「あっ、あの、ミナトさん。
…さっきのバーのお支払いと…、
このお食事のお代金を…
お支払いさせて頂きたいのですが…」
さっきのバーの会計も…
先に 彼に支払いを済まされていたので
あの淫魔のお兄様の説明では
こっちがデートでの
支払いするって聞いていたのに
聞いていた話と違うので
支払いをさせて欲しいとミナトに申し出ると
『いいよ、お金は…。だって…今から…
たっぷり…支払ってくれるでしょ?
いろはちゃんのさ、その身体で…。
その…身体の芯の魂から溢れてる魔力…、
いろは…ちゃん、姫様…なんでしょ?
隠してるつもりかもしれないけど…、
隠し切れてない…から』
そう言いながら…身体を
トサッ…っと ミナトに
ソファの上に倒されてしまって
『だってさ、こうしてても…感じる。
…いろはちゃんから、強い魔力の。
……極上で…、濃密な…魔力の香り…がする…』
そう言って胸の谷間の辺りに
ミナトが自分の顔を埋めて来るから
思わずドキドキしてしまって居たのだが
『いろは…ちゃん…』