第10章 ようこそ!淫魔の癒しのマッサージ店へ…** 前編 裏なし
ただ…こう…じっと座って
待っている…だけ…と言うのも
それはそれで申し訳ない気持ちになって来て
「ミナトさん、あの、
なっ、何か…手伝いますか?私も…ッ」
『良いよ~。いろはちゃんは、
俺の、お客さんな訳だしさ。
そこで、座って、出来るまで
ゆっくりして置いてくれたらさ。
こっちも…お任せにして貰ったから、
自分の好みのデートさせて貰っちゃって、
お任せされちゃってるしね~』
料理をする時は邪魔にならない様に
ミナトが前髪をヘアバンドで上げていて
普段は前髪の下になって
隠れているおでこが見えていて
ちょっと…幼い感じに見えて
可愛い顔してる…と思って見てしまって居たのだが
『あ、だったらさ…
あっちにワインがあるからさ。
出して置いてくれると、嬉しいかな』
「あ、はい…、ワインですね…分かりました」
テレビの横のワインセラーの一番上に
飲みかけのワインがあるから
グラスとワインを用意して置いて欲しいと
ミナトにお願いをされたので
待っているだけも手持無沙汰だったので
テーブルの上を拭いて
カウンターに置いてくれていた
ワイングラスを持ってテーブルに置くと
ワインセラーの中から
飲みかけのワインを出して
テーブルの上に置いた
『だったらさ、甘えちゃうんだけどさ。
これ、出来た奴、運んでくれる?』
出来上がった 出来立てホカホカの
あんかけチャーハンをミナトが
いろはに運んで欲しいと言って来て
「わぁ~、凄い…美味しそう。
あんかけチャーハン」
あっという間に
あんかけチャーハンと
玉子ともやしのスープも
ミナトが作ってしまって