第10章 ようこそ!淫魔の癒しのマッサージ店へ…** 前編 裏なし
とは言っても…やっぱり淫魔も生きてるので
人間の生気を吸わないと死んでしまう訳で
その数量が…一回に付き
○○まで…と言う取り決めがされて居て
1人の人間から吸える量の上限や
サイクル等が事細かく 取り決められて
その条約の規定に定められているそうだ
そんな 悪魔界の変化もあったりとかして
淫魔の中でも…自分達の特性を生かして
人間や他の種族との共存をしながら
自分達の生活と生命維持を両立させるために
淫魔仲間数人?数匹?で集まって
自分達の生活を守る為に
この商売を…始めたのだと聞いて
あの…受け付けの淫魔のお兄様が
あのお店の経営者らしくて
ミナトさんが駆け出しの淫魔の頃に
お世話になっていた
先輩の淫魔さん…なのだそうだ
『そう、だから…人間の生気だけじゃ…さ
やっぱり、魔力の維持とか難しくてさ。
人間の食べ物とかも、
食べたりもしてるんだけどさ。
あっと、そうだ…、飯ッ。
今、こんな時間だし、お腹…空いてるでしょ?
いろはちゃん、ご飯食べるよね?
こう見えてもさ、料理…出来るんだよ、俺』
座っていたソファからミナトが立ち上がって
夕飯を作ってくれるというので
その場で座って大人しく待っていると
お金を支払っているとは言え…
手料理まで
ご馳走になってしまって良いのだろうか?
ミナトの料理が出来ると言うのも
単なる営業トークなのかとか
口先だけで言ってるのかとかとも
ちょっと思ってしまって居たのだけども
料理が出来ると自分で言っていただけあって
割と自炊をしている様で
手慣れた手つきで冷蔵庫の物で料理を始めて
段取り良くこなして行くので
普段からちゃんと…してる人だなって
言う事は その手元を見てれば
いろはにもすぐに分かったのだったが