第10章 ようこそ!淫魔の癒しのマッサージ店へ…** 前編 裏なし
『割とさ、何て言うの?
人権??…と言うか
悪魔とかモンスターにも
権利をって言い出す団体とか居てさ。
悪魔狩りとかしない代わりに…、
こうして…俺達…みたいな…
淫魔とかは…人間をさ餌にして、
喰い殺したりとか、
むやみに孕ませたりしない
契約と言うか条約?みたいなのを結んでる訳』
むやみに孕ませる…と聞いて
ああそう言えば…インキュバスは
女性を身籠らせて
悪魔の子を産ませるのが目的と言うか
使命の中の一つ…だったなと
昔どこかで見た知識を思い出したけど
悪魔狩りもされないから
不用意にそこまでして
人間の女性を孕ませて
新しい悪魔を生み出す必要も無くなったから
その辺りは大丈夫だよとは言っていたけど
見た目は…ミナトさんは
20代の後半ぐらいで…
26とか27位に見えるけど
もしかしたら下級でも悪魔だから
ミナトさんも 実際の年齢は
300歳とか500歳とかなのかもと
そんな事をいろはが思いながら
ミナトの話を聞いていると
人間が世界を支配している
…と言う感じ…ではなくて
他の種族との共存を望む声が
世界中の様々な種族間で広がっていて
異種族間での殺生を禁止する感じの
総合異種族会議によって
条約が取り決められたそうで
ミナトさん達淫魔も…それの例に漏れなくて
人間の生気を好きな様に
食事として吸う事が出来なくなったらしい