第10章 ようこそ!淫魔の癒しのマッサージ店へ…** 前編 裏なし
淫魔…でありながら…に…彼は
気が付いたら人間の女性に上に
乗られている事もしばしばで
それなりに自分が何もしなくても
相手の方から 自分の所に来てくれて
ミナトが誘う様な素振りをしなくても
気が付いた時には 相手の方が
自分から勝手に上に乗ってくれているから
食事には困らない生活を
彼はしていたらしいのだが
それでは…自分もこれでも
淫魔の端くれなのだから良くないと思い
自分の淫魔としての
アイデンティティを取り戻すべく
人間の世界でしばらく
ホストクラブでホストとして働いて
先輩ホストの背中を見ながら…
自分が淫魔として 世の女性を
魅了する存在に成れる様に…と
修行を…して来たと言う…
身の上話を聞く事…になったのだが
話を…聞く限り…
このミナトさん…と言う淫魔は
私のイメージの淫魔と言うのと
ちょっとばっかり違うみたいで
ちょっと…こう…
変わった…タイプの淫魔の様だった
いや…他の淫魔を
私が知らないからどうとも言えないけど
「淫魔…の世界も…、
大変…なんですね…色々と…」
下級悪魔と言えども悪魔は悪魔だから
好き勝手にしているのかと
思ったらそうではないらしく
『今はさ…結構さ、
そう言うのが厳しくてさ…。
淫魔が…人間の生気を
吸い過ぎて…殺したりするのって
色々とさぁ、方々からね
言われちゃう様な時代なんだよねぇ~』