第10章 ようこそ!淫魔の癒しのマッサージ店へ…** 前編 裏なし
スルスルっとミナトの指先が
いろはの頬を撫でて来て
その両手に顔をサンドイッチにされてしまうと
じっと…熱い視線を向けられて
ミナトに見つめられてしまう
ちょ…ん…と
ミナトの指先がいろはの唇を突いて来て
『いろはちゃん、してもいい?
ねぇ、そうしても、…大丈夫そう?…』
求められて居るのは…
キスだとは理解したが
そそそっ そうだ…キスっ…
問診票の中にリストがあって
NGなプレイとOKな
プレイをチェックする中に…
キスも…当然あったから
キス…OK…にしてた…んだった…ッ
「あの…、ミナト…さん…、その…ッ」
『彼氏と別れてから、
キスも…、してなかった…の?
…そ、じゃあ…、
こんな感じなら、良さそう?』
そう言ってちゅ…と
ミナトの唇がいろはの頬に触れて来て
ちゅ…ちゅ…と 触れるだけのキスを
いろはの頬に何度も落として来て
「……ッ、…ミナ…トさ、んッ」
『キス、もっとしても大丈夫そう?
ああ、勿論今度は
こんな感じのじゃない…方の、キスね?
大丈夫…なら、いろはちゃんの、
…目…、そのまま、
閉じてくれてたらいいから』
そう頬に落とすキスの合間に
ミナトがいろはに尋ねて来て
その…ミナトの言葉に…言葉で返事を返さずに
いろは…が自分の瞼をすっと…閉じると
ちゅ…ぅ…と…自分の唇に…ほんの一瞬だけ…
数秒…の単位で…ミナトが唇を重ねて来て
スルっと…頬を…その手で撫でて来て
『いろは……』
ちゃん付けで呼んでいたのに…
突然名前を呼び捨てにされてしまって
お互いの鼻と鼻の先が掠め合ってしまいそうな
至近距離で じっと…見つめられてしまう
顔が… 良いお顔が…近すぎて…ヤバい…ッ
ガチ恋…距離…卑怯過ぎる…
キス…を ダメって言えない…ッ
そのまま…顔の角度を調整されつつに
顔を近付けられてしまって
思わず…その…もう少しで
唇と唇が触れる
その距離に
ぎゅっと…自分の瞼を
反射の様にして 閉じてしまっていた