第10章 ようこそ!淫魔の癒しのマッサージ店へ…** 前編 裏なし
今支払った この金額とは別途で
デートでの飲食代とかは
こっちが全額負担するらしい
ホテル?を施術に利用するなら
普通のホテルでも
ラブホテルでも構わないが
そのホテルの料金もこっち持ち
その辺りは…レンタル彼氏…とか
出張ホストとかやらとの
デートをイメージすると
料金形態については
分かりやすいかも知れない
「えっと…、41000G…と」
いろはがカルトンの上に
指定された金額を
金貨を使用して支払うと
『はい…確かに…お預りを致しました』
相変わらずこの中でのお金は無制限らしくて
支払ってもお金が減ってなかったから
やっぱり妄想の世界なんだなって思いつつ
『では…、お姫様。どちらの…、
セラピストに致しますか?』
そう言われて 所謂…パネル写真と言う
写真と手書きのプロフィールが書かれた物を
いろはの目の前に
淫魔のお兄様が7枚…並べてくれて
風俗店って感じがすると…
初めての風俗店体験に
謎めいた感動を憶えたのだが
7人共…普通にジャニーズでも
俳優でもなれそうな
粒ぞろいのイケメンの淫魔の
セラピストさんばっかりだったので
どう選んだらいいのかと…
いろはが決めかねていると
誰かと…会話をしているのか
目の前の淫魔のお兄様が自分の左耳の
イヤホンの入ってる方の耳を
イヤホンの上から自分の手で押さえていて
そのイヤホンの声に意識を集中している様で
誰かからの声をしばらく聞いて
スッと自分の耳を押さえていた手を離すと
ニコッとこちらに向けて
淫魔のお兄様が笑顔を向けて来る