第10章 ようこそ!淫魔の癒しのマッサージ店へ…** 前編 裏なし
ウィ―――ン 自動ドアが開いて
どきどきとはやる気持ちを押さえながら
いろはが一歩 その奥へと入ると
そこは当然に 無料案内所の中なのだが
風俗店の無料案内所…なんて…
今まで…人生…生きてきた中で…
その…当然 初めての…経験…なのだけども…
いや… 多分…だけど…
こんな類のお店にお世話になるなんて事は
私の人生には これから先も無いだろうし…
この…シナリオ…だからこそ…の
貴重な経験…なんだろうなって
いろはが無料案内所の中に入って
その周囲の様子に目を向ける
中の狭いスペースには
簡単な作りのカウンタがあるだけで
壁には一面に風俗店の写真のパネルが
びっしりと掲示されていて
パネルの後ろがライトになってるから
そのパネルその物が光ってる感じになっている
これだけの数の風俗店がこの辺りにあるのかと
いろははびっくりしてしまったのだが
よく見ると女性向けの風俗店だけじゃなくて
ホストクラブも沢山あるみたいだから
ホストクラブも…紹介してくれるのかも…知れない
『は~い、
いらっしゃいませぇ~、ご案内希望かしら?』
そう言って…はち切れそうなバストをして
案内所のカウンターの奥で
煙管を吹かせているのは…
紫のアイシャドーをアイホール全体に塗った
真っ赤な口紅…で 真っ黒なドレス姿の
…妖艶な美女ではなくて
妖艶な美女の様な…メイクをした
ムキムキマッチョな
ダイナマイトボディの
オネエなエルフの男性だった