第10章 ようこそ!淫魔の癒しのマッサージ店へ…** 前編 裏なし
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”ようこそ!淫魔の
癒しのマッサージ店…を開始致します”
そう…もう 4度目になる
お約束のどこからか聞こえてくる
天の声の様なアナウンスが聞こえて来て
いろはは…真っ白の世界に居た
「白の世界…」
しかし…今回は…
前回の…スライム温泉の時とは
若干勝手が違っていて
真っ白な…空間だった
いろはの周囲に
あっという間に…街並みが出来て行って
その急に地面から生えて来た様に出て来た
街並みにも驚いたのだが…
いろはが驚いたのは…
今 自分が居る…場所は
どう見ても…夜の街と呼ぶのが似合いそうな
雑居ビルが立ち並ぶ 歓楽街の様な場所で
思わず ここは…新宿の歌舞伎町??
ってそんな勘違いしてしまいそうな場所に居て
「何…この世界…??
凄い令和な世界観なんだけど…」
無料案内所…と書かれた看板のある
小さな…店が…自分の目の前にあって
その無料案内所に行けと言わんばかりに
自分が移動できる範囲は
自分の目には認識されていて見えているのに
そこ以外には踏み込めない様になって居て
「もう、ここに入りなさいって意味…よね…?」
とりあえず…ここに入らないと
この先のシナリオには進めない仕様の様なので
いろはが周囲に人が居ないのを確認すると
その目の前の無料案内所の自動ドアをくぐった