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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第9章 スライムと世界樹



その中のアボカドサイズの種を取り出すと
ずしっと自分の手に重みが掛って来て
”世界樹の種”は
アボカドのサイズだったのに
ヤシの実よりも大きいサイズになって居た

「重いぃいいいっ、ちょっとぉ~、
メリィぃいいいっ、どうなってるの?
これっ、重すぎるしッ、さっきよりも、
種が…、大きくなってるんだけど?」

『姫様が…お望みになったからに御座いますよ?』

「私が…望んだから…??ってどう言う事?」

『あの時に姫様が望んだ、
この世界の世界樹の大きさと
今、姫様がお望みになられました、
世界樹の大きさのイメージが変わったからです。
姫様のお望みのサイズの世界樹となる為に、
世界樹の種が必要な魔力を
ステッキを通して吸収したのであります』

要するに…私が…この場所に似合うサイズの
凄い大きな世界樹が欲しいって
無意識でイメージをしていたのが

魔法のステッキに伝わって

魔法のステッキがその為の魔力を…

この世界樹の種に送った…って事????

だからアボカドのサイズだったのに
ヤシの実の大きいヤツ…になったって事??

当然…魔力を消費したので…

お姫様の魔法のステッキは…

あのいつもの卑猥棒になって居たのだが
もう…この後は…魔力補充しなさいって事ね…

ある意味…展開を裏切らない…な…この世界は…と

いろはは思いつつも…自分が掘った穴に

その世界樹の種を置くと 上から土を被せていく

ある程度の土を被せた所でいろはが
ピッタリとその作業の手を止めて

自分の後ろで 砂場で遊ぶ子供を見守る
母親の様になっていた
メリーの方を振り返って見て来ると


「ねぇ、メリー、これさぁ、
石だらけの土しか無いんだけど…?」

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