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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第9章 スライムと世界樹



『先程、私が言いました様に、
この今の世界は縮図になっておりまして、
簡略化された規模の縮小されている、
ロールプレイングゲームの
フィールド画面の様な物に御座います。
実際の大きさの世界をこの速度で、
あの場所からここまでは移動できません故』

「今のこの見てる、世界が
フィールドモードなのは理解したんだけど、
だったら視察モードって?どんなのなの?」

今の見てる世界がフィールドモードなら
その視察モードはどうなのかと
いろはがメリーに説明を求める

『姫様、百聞は一見に如かず…に御座います。
口で、私がご説明を差し上げますよりも。
姫様の、そのお目にて、
ご覧になって頂ければ説明するより早いかと』

そう言ってあっちと指さした方向を見ると
視察モードと表示されて居て

一気に見ていた世界の景色が…

リアルなタッチに変わって行くと

世界の中心の上空に居たのだが…

その高度が一気に高くなって

「ひええええっ、高いぃいいい~ッ」

景色がリアルになった分

高所に居る事への恐怖心が生まれてしまう程に

海も…空も…下に見えている山々も木々も…

自分の目には…リアルサイズに見えていて

『姫様がご自身の目で、
等身大のこの世界を見てご自身の
有様を、この様に五感で感じて頂けますのが、
こちらの視察モードとなります』

メリーが言うには 今までも

あの最初に創った私の部屋の中に居る時は
視察モードになっていたらしく

外に出ていて私の部屋がドラマのセットに
なって見えていたのが
丁度フィールドモードと視察モードの中間の
双方の特徴を適度にミックスしたマルチモードに
初期が設定されているのでなって居たそうで

自分の近くを創造するのには
そのマルチモードが便利なのだそうだ

メリーがそのまま…鬱蒼とした
森の中にゆっくりと降りて行って

『では…姫様…、こちらが…
世界の中心の中心に御座います』

そう言って…私の身体を
木々が無い…開けた場所に降ろした


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