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妄想姫と魔法のステッキ【R-18】

第9章 スライムと世界樹



イキナリ身体を委ねろと言われて
混乱しているいろはに対して
メリーが『失礼します』と言って
いろはの身体に手を回して来て

しっかりとメリーの腕に
自分の身体をホールドされてしまって

距離ッ 距離が…距離が…近すぎるッ
と言うか…密着してるぅううっ
突然の…メリーとの…
急接近イベントの発生に
いろはが戸惑っている間にも

そのままフワッと地面から自分の身体が浮いて

「…へ!?めっ、メリィ――――??
ちょ、これっ、飛んでる?え?飛んでない?
凄いっ、飛んでる、飛んでるよ?メリー」

『ええ。このまま…
あの姫様が…お名付けなさいました
”世界の中心”まで、参ります…ので。
しっかりと振り落とされない様、
私の身体にお掴まり…下さい』

その後…しっかりと掴まれの意味を
自分の身体で感じて…把握したのだが

見た目は蝙蝠の羽だけど…
その移動の速度はジェットパック並みで

そう言えば…前にも…月を設置するのに
ちょっとそこまで言って来るみたいなノリで
この世界の裏側に行った時も
メリーは割とすぐに戻って来てたから


この世界は…そこまで大きく無くて
サイズは縮図になって居て
縮小された世界…なのだそうだ


確かに言われてこの世界を見てみれば

ロールプレイングゲームのフィールド画面ぽい

『このまま、高度を上げますね…』

そう言ってメリーが急上昇し始めたので
物凄い強風で目を開けて居られなくなって
ぎゅううっとメリーの身体に
振り落とされない様ににしがみついて
凄い風に目を瞑ってしまっていたのだけども


『姫様…、どうぞ、
お目を開いて。ご覧下さい…。
こちらが…、
姫様の世界…の今の姿の御座います』


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