第9章 スライムと世界樹
メリーが言うには こんな風に
描ける様な感じのパレットを設置してあるが
こっちがしたいと思い描くイメージに
連動する様になっていると説明を加えて来て
「要するに…、どんな…地形にしたいかを
私が…脳内に思い描けば…いいって事ね、
大体把握したかも」
パレットの中から いろはが自分の指に
赤い絵の具を付けて線を
赤いフレームのレイヤーの上に引けば
その部分の土地が低くなって
そのフレームが赤い線の本数が増えて
昔社会で見た地形図の様に
高度毎のラインが増えていくのが見える
また青い絵の具を付けて線を指で引けば
その部分が高くなって…盛り上がるらしく
何度も点なり 線なりを重ねて行って
青色を濃くする事によって
より高い土地になるらしくて
丸を重ねていって点をその上に重ねれば
山を単品で創る事が出来るし
点ではなくて線を引いて
山を創れば山脈になるらしい
いろはがその高低差のレイヤーで
上機嫌で指を滑らせたり点を描いていて
楽しくなって来て 調子に乗って
あれこれとウキウキで
描いていて気が付いたのだが
ある程度の高さなり低さが出て来ると
その黒の中の赤い線で地形の凸凹が
立体視…出来る様になって来るから
私が…立体的になった地形図の方が
見やすくていいなって思ったから
このレイヤーが私に合わせて
その形で表示をして来る様に
変化したみたいだった
『その調子に御座います。
素晴らしいですね、姫様は。
大分…地形が元々の平坦な地形から、
変化の富んだ複雑な形に…
なって参りましたね。
後から地形の修正は…、
その編集のレイヤーからいつでも、
好きな時に微調整が出来ますので。
まずは…先程の地図に、そのレイヤーを
下から重ねて頂けますでしょうか?』