第9章 スライムと世界樹
「ん?なにこれ?…線みたいな
髪の毛みたいな、なんか
ゴミみたいなのが浮いてる…んだけど?」
『その姫様が仰いました髪の毛の様な、
ゴミみたいなのが…ですね、
今の姫様の世界にございます。
今の、この世界には平坦な土地しかございません、
海…と言いますが…その深さも一定なのです。
ご想像して頂ければ…分かるかもしれませんが』
メリーが言うには…
とりあえずの形で今のこの私の世界は
大地と海があるだけの状態で
要するに 極端な言い方をするのならば
丸いタライに水を入れた中に適当に切っただけの
茶色と緑色の発泡スチロールの土地を
無造作に浮かべただけの状態らしい
だから 海にもその水深に
浅い所も深い所もなくて
大地にも…平地しかなくて
山も谷も盆地も…無いらしい
要するに高低差のない
平坦なのっぺりとした世界…なのだそうだ
『ですので、
姫様には…こちらの地図からですね。
この世界に高低差を創造して頂きたく御座います。
そうする事で、環境が変化致しますから。
四季が…生まれる事になりますし、
山に降った雨が…流れる為に川も…
姫様の世界に生まれます。
そうしますれば、
海水ではなく、真水が出来まして。
より多くの、植物や動物のモブも生まれますし。
それに、”人間”のモブの発生には、
この真水は絶対的必要条件になりますので。
そうしましたら、
自動生成システムも加速致しますから
姫様の世界に…ご希望の…スライムも、
発生しやすくなりますから』
そう…メリーが説明をして来て
この地図に重ねてある
高低差を創る為の編集レイヤーが…
今は この地図にピッタリと
重なってる状態になって居るので
編集が出来る様にして
自分の前に引き出して欲しいと言われて