第9章 スライムと世界樹
あのベッドを使用しない時は
あのナイトドレスではなくなるらしくて
元々私が普段着ていた服になっていたので
”普段の部屋着”がこの私の部屋の
固定の衣装…て言う事…なんだろうな
あの服装で自分とメリーしか居ないとは言え
ウロウロとするのは…
流石にちょっと…私も抵抗があるから
内心…ホッとしてはいたんだけども
「ねぇ、メリー…私は
…今から何をしたらいいの?」
『それでは…姫様、
まずはこちらの地図をどうぞ…』
メリーがこちらに地図だと言う
古びた巻いた紙を指し出して来て
その古びた…端がボロボロになっている
茶色く変色した様な…紙を巻いている紐を
シュル…っといろはが解いて地図を開くと
その地図には…何も…
描かれて居ない白紙の地図で
「何も…描かれてない…地図??
マイクラの…白紙の地図
…みたい…なんだけど…」
『いえ、こちらの世界は、
あの世界とは異なります故。
姫様にこの白紙の地図を片手に持って、
世界を歩き回れとは言いませんよ。
ああ、地図と世界の同調が始まりましたね…、
姫様、こちらの地図を
そのままご覧になって居て下さい』
メリーにそう言われて…いろはが
その白紙の地図を見ていると
その地図の端から…
大地と海が…生まれて来て
あっと…いう間に…
その地図が海と陸地に埋まって行く
「凄い…、勝手に地図が完成した…ッ」
『では…姫様…そちらの地図を
目線の高さに…持ち上げて
横から地図をご覧になってみて
…頂けますでしょうか?』
そう…メリーがいろはに言って来て
メリーに言われるままに広げた地図を
自分の視線の高さに持ち上げると
不自然な…何か…にいろはが気が付いて