第9章 スライムと世界樹
どれどれと
いろはがメリーの手の上にある
開いている本のページを覗き込んで
そのメリーの持っている本に描かれている
そのうさぎ耳の付いたスライムの絵を眺める
どことなく…その姿は
聖剣伝説シリーズの…
可愛いモンスターである
ラビの姿を連想させて
確かに…うさぎ耳のスライムは
とても可愛いビジュアルをしているから
普通にこの ピンクラビットスライムが
現実世界に居たら ペットとして人気がでそうだ
「ホントだ…可愛い…。うさぎみたい。
ピンクのうさみみ…スライム…。
ねぇ、メリー、このスライムが欲しいんだけど」
『コホン…、その…、
ここだけの…話…では御座いますが…。
そのピンクラビットスライムの、
大きくて長い耳は…、夜の愛玩用としても
とても…姫様方の間で…人気の特産品でして…。
とりあえず…は…、姫様は…生き物のモブの
種類を…早く…ご自身の世界に
増やしたいのでありましたね?
では…姫様…、その為に…なのでありますが。
もう一仕事…しては、頂けませんでしょうか?』
「よっ…夜…の、愛玩用……ッ??」
『ええ、夜の愛玩用に御座います。
その…長い…2本の…耳を使って…、
夜な夜な姫様方は、前後の秘穴を
スライムのお耳で同時にお楽しみ…を
なさるのだとか…なんとか…。
しかし……、そのピンクラビットスライムを
交易をして手に入れる為にも…、
姫様には…この世界をお育て頂いて
世界…その物のレベルをですね、
上げて頂かなくては…なりません』
「まっ、…前と…、後ろッ…同時…!!?
同時って、同時?一緒にって事?」
もう…メリーの話の大半は
いろはの脳内には届いて居なくて
前後の秘穴の同時プレイ…が
あまりにもパワーワード過ぎて
いろはの脳内には…それしか
残らなかったのであるが