第9章 スライムと世界樹
「木が出来たりしたらさ…、
蝶々だけじゃなくてね、
その木の葉っぱを食べる虫とかさ、
樹液を吸う感じの虫がさ…出てきて。
虫の種類が増えたらさ、
その虫を食べる動物とかがさ…、
私の世界にも、出来たり…とかさ…する感じ?」
メリーが…した今までの説明から
いろはがこの世界のシステムを
大分理解して来たような感じで質問をして来て
『え、ええ。
姫様の仰られる通りに御座います…。
花が生まれれば花の蜜を吸う虫が…、
花の蜜を吸う虫が出来れば、
当然、その虫を食べる、大型の虫が
大型の虫が出来れば、その虫を
食べる動物が世界には生まれてまいります』
それを繰り返して行く内に…段々と
大型の生き物が世界に生まれて来る様になると
そうメリーが説明をして来て
前に説明を受けた…自動生成と言う物の
システムをいろはも何となくに
理屈的には理解が出来たのではあるが
「だっ、だったら……さ、
その植物とか動物とかって言う感じの、
普通の生き物じゃなくてさ。モンスターは?
モンスターはどうなるの?
その、例えばさ、スライムとかだったら…さ。
スライムはどんな条件があれば生まれて来るの?
やっぱり、スライムは湿地帯?
湿地帯があれば…沸く様になったりする?」
『湿地帯…に御座いますか?
いえ…、姫様がおしゃっておられるのは
どこの世界のスライムのお話にあるのか
この、メリーには
分かりかねるお話にありますが。
スライムが湿地帯にしか沸かない、
ブロックで構成されている、あの世界の様な
モブモンスターなのであれば。
世界中の冒険者が…、レベル1の状態で
自分の村からフィールドに
冒険に出られなくなってしまいますよ?』
って メリー思いっきり
私がどこのスライムの話をしてるか
分かってて言ってるじゃんかッ…と
いろはは内心ツッコミを入れていたのだが
※マインクラフトの世界の
スライムのスポーンの話