第8章 歓迎!ようこそ極楽温泉……** ※異種・GL※
温泉でリラックスし過ぎてしまって
いろはもうっかりと
本来自分がここに来た目的を
すっかり忘れてしまって居たのだが
これは…魔力補充なのだから
魔力をステッキに補充しないと…
いつまでも シナリオが終わらないはずだし
いや…もう そう言うのが無くても
なんか十分に癒されてるし
満足感が…凄いあるんだけどな…
やっぱり…行かないと ダメ…だよね?
『そろそろ、身体も良い感じに…、
温泉で温まってるんじゃない?
スライム風呂…は、まだなんでしょ?
私は、もう、入って来たから、貴方も
スライム風呂に入って行くといいわよ』
じゃあお先にと言って
エルフは温泉を後にしてしまって
いろはは岩風呂に
ひとり残されてしまったのだが
やたらとここの常連客が
口を揃えてオススメして来る
スライム風呂…とやら…に…
この後は行くしか無い様で
いや…元々さ そのつもりで…
入口の受付でお金…支払ったんだけどさ
リザードウーマンとネコミミ娘は
それを目当てに 遠方からここまで
わざわざ来てるって言ってたな…
「よしっ!
行ってみる…か、スライム風呂…」
ザバッと岩風呂の温泉から
いろはがあがると
塀に囲まれているエリアの中を移動して行く
スライム風呂は…
このエリアの一番奥に建物があって
スライム風呂と書かれている
その建物の前でいろはが
自分の足を止めて立ち止まると
スライム風呂の建物を見上げた
「ここが…、スライム風呂…」
ゴクリ…と
思わず固唾を飲んでしまいつつ
その建物の中にいろはが踏み込んだ
『いらしゃいませ。お客様。
お客様は、スライム風呂のご利用ですか?』