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【KP】夢小説

第1章 【Naughty Girl】






ホントは…少し、怖かったの。
彼と別れたって告げることが。


紫耀は私が好きなんじゃなくて、
こういう状況が、完全に手に入らない私が
好きなだけなんじゃないかって
心のどこかでそう……思ってたから。


だから、自分だけのものになったら
捨てられるんじゃないかって…。




ホントはね、貴方からオレにしとけって
そう言われてからしばらくして…
彼とは別れてて。


だけど、彼との関係が続いてることが
紫耀に逢える理由だって思ってたから…
言えなかった。




さっきのキスのあと紫耀は私をギュッとしたまま
チークダンスをしてるみたいに
ゆらゆらしながら鼻歌を歌ってる。


「んーふふっ。幸せだなぁ…。」


って満面の笑みでみつめてくる彼を見てると
ズルい自分を責められてる気がして
胸がチクリとした。


貴方の気持ちを信じられなかった
弱い私で、ごめんなさい。。


「お姫様気分になれる部屋で
お姫様になれること、してあげよっか?」

「……え?」


私の視界がグルンと弧を描いて
天井が見えた。


「ちょ、無理無理っ! 降ろしてッww
私重いって知ってるでしょ笑」

「何で無理って莉菜が決めるの?
全然、無理じゃないから。

オレの身体は、彼女を守るためにあるから。
今日、
莉菜を守るためって役割になったけどね!」


こんな顔して…そういうことをさらりと
言えちゃう人なんだよね、紫耀は。


ほんと、どれだけの女のコを
勘違いさせて泣かせてきたの?
って思う。


「……紫耀ってさ、
Naughty Boyだよね。」

「…ん?…ノーティ…? 何?」

「んーん、何でもない!」

「……何か、不安なの?」

「…わかんない。」

「……莉菜? 大丈夫だよ。
不安なんて、全部なくしてあげる…。」


そう言いながら
1つ1つ、丁寧に服を剥ぎ取っていくカレ。


お互いに生まれたままの姿になってギュウっと
抱きしめられる。


カレの顔が角度をかけて近づいてきて、
それに応えるように瞳を閉じた。


紫耀の舌が柔らかく絡みついてきて、
唇から身体全体に安心が広がる。


「…莉菜の肌も、髪も、
瞳も、唇も…全部オレのもの。
やっと、手に入った……。」




私は今まで
何を不安に思ってたんだろう。





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