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【KP】夢小説

第4章 【片想いの小さな恋】






「ほんと、それだけ没入できるほどの努力できる
才能と我慢強さは羨ましいし、尊敬しちゃいます…。

それにね、自分が決めたコレ! って何かに
一生懸命打ち込んだ経験のある人って強いから。

将来当時のそれとは別のコレ! に出逢えた時も
頑張り方を知ってる人は強いと思う。

だから、今のままの髙橋くんの姿勢で
目の前のことを1つ1つ頑張っていけば
たくさんのことを自分のものにできるよ、きっと。

開けても開けてもまた違う魅力がでてくるような…
マトリョーシカアイドルになれるんじゃない?笑」

「マトリョーシカ!w 悪くないですね笑
それ目指します、僕。」


まだまだ未熟な自分は理想ばかりが膨らんで
現状との差に落ち込んでばかりいたけれど。


とにかく、いま目の前にあることに全力で
向き合って、振り帰ったときにその差が
埋まっているのは理想だな…と思えたことは
自分にとっては大きかった。


「うん、応援してるからね!
でも、これだけ髙橋君の想いを聞いちゃったら、
それだけ情熱を注いでるステージを
観に行かせてもらいたくなっちゃうんだけど…

ね、次の公演観に行ったりしてもいい?」

「え!! いやいやまだダメです笑」

「…そうなの? こっそり行くつもりだけど…。」

「いやいや、そんな問題じゃなくて笑
ちょっと、恥ずかしいから…ダメです。

まだまだ、自分に自信もそんな持てませんし、
オレの…あ、僕のファンが少ないところに
招待して気を遣わせてしまったら、ツラいですし
とにかく…、まだダメです!!」

「そっか…残念だけど、髙橋君のタイミングが
あるなら仕方ないな。陰ながら応援してるね。」

「相談しておきながらわがままでごめんなさい。
でも、いつか…先生のことを胸を張って
招待できる日が来るように僕、頑張ります!」

「うん、髙橋君ならきっとできるって信じてる!」


結局、
いつかのその日は
来なかったわけだけど…


もがいて悩んで苦しんでいたときに
心を許せる場所になってくれたこと
先生がオレをまっすぐに信じていてくれたことは
一生忘れられそうにもなくて。


もう今となっては不可能になっちゃったけど
あの日の先生の優しさに
ただ、ありがとうって伝えたい。




その想いで
1日1日を一生懸命に
今日もステージの上で僕は生きています。





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