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【KP】夢小説

第4章 【片想いの小さな恋】






先生との勉強会を始めて1か月半が経ち、
テスト期間のため今週の勉強会はなしになった。


久しぶりに麻生先生と話さないまま始まった
1週間はなかなかツラいものがあるなぁ…と
足をブラブラさせていると、
優斗から話しかけられる。


「ねぇ…海人くんってさ、いつ勉強してんの??」

「……え?」

「今回の期末の数学、100点だったじゃん!」

「あぁ…たまたまだよ笑」

「うっそ! 絶対そんなわけないじゃん!w」

「あーー…髙橋、あれだろ? 麻生から
個別に数学教えてもらってんだろ?
出るとことか、聞いてたんじゃね?w」


たまたま近くにいた、殆ど喋ったこともないような
別のグループのヤツからダルいからかわれ方をした。


面倒なコトは避けたい性格のオレは
聞こえないふりでかわそうとしていたのに…


「おい! お前謝れよ!!
海人がそんなことするわけないだろ!!

お前…仕事してる海人のこと知らないだろ?!
めちゃめちゃ真面目だし、真剣だから!!

何も知らねぇクセに
勝手なコト言ってんじゃねぇよ!!
謝れ!! 謝れよ!!!」


優斗が相手の胸ぐらを掴みかかったから、
問題を起こさせるわけにはいかないと
思わず止めに入ったけど…


―――嬉しかった。
優斗がそういう風に思ってくれてるって
知らなかったから…。


まだ興奮冷めやらぬ様子で
顔を上気させている優斗に
「でも……ありがと。」と小さく伝えると、


「…ていうか、ごめん! 俺…興奮してて
海人とか、呼んじゃって。。。」って謝る優斗に笑う。


「いや、普段から全然、海人でいいんだけどさ笑」

「海人くんがそう思ってくれてるのは嬉しいけど、
うちの事務所、そういうの結構厳しいじゃん?

だから、それを聞いた別の人から『あれ、アイツ
後輩のクセに生意気だな』って思われても嫌だから、
それは大丈夫だけど。笑」

「あ~…でもそれ、わかるわ笑 ダンススクールは
学年違おうが、歴が違おうがみんなタメ語だったの。

だからそのノリのままジャニーズ入ったばっかの頃、
先輩ともタメ語で話してたからねw」

「コワッ!笑 あ、ていうか話戻るんだけど、
先生から個別で教えてもらってんの??」




できれば2人だけの秘密にしていたかった話題に
―――突然、引き戻された。







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