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【KP】夢小説

第4章 【片想いの小さな恋】






「向上心の塊な髙橋くんがこれから
たくさんの武器を手に入れていく、その過程を
見せてもらえるなんてすごく幸せだと思う!

それに、いま髙橋君を応援してくれてる
ファンの子たちは、すっごく見る目があるよ。

身近で髙橋くんを見ていて、これは断言できます。」


先生からそんな風に自信を持って言われると
本当にそう思えてくるのが不思議なんだけど、
カウンセリングを受けているみたいに心が軽くなる。


「…そういう考え方もあるんですね。」

「逆に、髙橋君はどういう風に考えてたの?」

「僕は…、自分の人気と知名度、Jr.としての
実績のなさに落ち込んで…、

夜寝る前に自分が抜けた方がグループのために
なるんじゃないか、とか悩んだりして…。」


普段の明るい朗らかな笑顔を見せている彼とは
随分と異なる佇まいの、今にも泣き出しそうな
髙橋君がそこにはいて。


「そうなんだ…。そのことを仲間のお2人は
知ってくれてるの?」

「…あ、はい。落ち込んだときに電話しちゃうことも
あるから、知ってくれてます。2人とも凄く優しくて…

「俺らがついてるから、そんなの気にするな!」
って言ってくれてて。」

「そうなんだ…。弱さを見せることができるうえに、
それを受け止めてくれる関係ってすごく素敵だね。

でも、それは髙橋君に魅力があるからだと思うし、
髙橋くんを信じてるってことだとも思うよ。」

「紫耀と廉に救われてる部分はかなりあります。」

「2人と一緒のグループでよかったね。」
の私の言葉にふにゃっとした甘えた声で

「そうなんです~。」と笑顔を見せる彼を見て
まだ、生まれてから17年しかたってない
あどけなさの残る男の子なんだよな…と
改めて知らしめられる。


「そもそもだけど、周りに尊敬できる人がいる
ってことは髙橋くんにもそれと同等か、それ以上の
魅力を秘めてるっていう評価だと思うし。

だから、たまたまそこに所属しちゃった…
とかではなく、間違いなく髙橋君の今までの努力が
掴ませた居場所だと思うし、そこを悩む必要は
そんなにないんじゃないかなぁって、私は思うけど。

…なんて、芸能活動を一度も経験したことのない
私が! 言ってみましたけども。苦笑」

「笑。いや、視野が狭まってた自分にはなかった
考え方だったりしたのでありがたかったです。」






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