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【KP】夢小説

第4章 【片想いの小さな恋】






「芸能のお仕事してたらいいこと言わなきゃとか、
面白いこと言わなきゃとか、あるのかもしれないけど

今は普通の高校2年生の男の子だもん。
そんなこと言えなくて、あたり前なんだから…。

お弁当も自分で作って、2時間かけて登校して
学校でも頑張って、お仕事も頑張ってって…

聞いてるだけでも疲れちゃうくらい
髙橋くんは普段、頑張りすぎてるんだから

ここには羽を休める、ぐらいの軽い気持ちで
来てくれたらいいからね?

あ! かと言って指定したところを
して来ないのは困るけど!!笑」

「笑」




先生は…カロリー重めの話になったときに
ふわっと笑いを入れて、会話に風を通してくれる。




自分の言いたいことを一方的に喋る同級生の女子とは
全然違う居心地の良さを感じさせてくれた。




そしてなにより、
オレがずっと、誰かに言ってほしかった言葉を
初めてくれた人だった…。




「あ、そういえば…
さっきは何が気になってたの?」

「いや、えっと…なにごともそうなのかな
ってちょっとだけ、思っちゃったっていうか…。

ダンスも鏡の前とか動画を撮って自分の動きを
確認しながらやる必要があるように、勉強も…

なんでも、自分を知ることからなのかなって。」

「うん、それはそうなのかも! 私はダンス経験が
ないからダンスについてはよくわからないけど、
自分を知ることは全てにおいて大切な気がするよ。」

「……自分かぁ…。」


自分って何だろうって…自分自身のことだとか
グループにおける自分の役割や自分の居場所について
ユニットを組んでから、考えすぎていた自分には
とてもタイムリーな話題だった。


「うん、自分を理解するって難しいし、私も
ちゃんと出来てるかって言われると自信はないけど…

ひと口に自分って言ったって、自分が思ってる自分と
他人から見た自分が違うことも、ままあるわけで。

だけど、自分を理解することと愛することは
幸せになるために必要不可欠だと私は、思うよ。

髙橋くんみたいに容姿にも恵まれてて性格もいいと、
自分を愛するのはそう難しくないかもだけどね。」

「……そうでもないです。」


そんな先生にもう少しだけ、
自分のコトを知ってほしくなったりして


「…そうでもないの?」という先生の問いに
小さく頷いたりする。









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