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【KP】夢小説

第1章 【Naughty Girl】






口の端から伝わる唾液を舌で掬いながら
唇を離して莉菜の耳元で囁く。


「……莉菜は…
友だちともこんなことするんだ?
悪いコだね。。。」

「……意地悪言う紫耀は嫌い。」

「…そ? オレもフラフラしてるオンナ
大っ嫌いだから気が合うね。笑」

「……っ、」


は?……なんだよ、それ。
どっちが悪いんだよ。


先に悪いことしてるのはそっちだろ?
なのに……ここで泣くとか、反則じゃね?


“オンナの涙は信用するな”


そう言われて育ったオレだけど…。


「……意地悪言って、ごめん。。」


オレは考えるより先に気が付いたら
莉菜を抱きしめていて。


「しょうがない……許してあげるっ!」


涙を浮かべながら微笑むキミを
不覚にもかわいいと思ってしまうオレは
どうしょうもないバカだし、


バカなんだけど……、


いま、この瞬間
キミをオレの腕の中に閉じ込められるなら
その他のことはどうでもよくなってしまう自分を
愛しくも思えてくる。


愛すべきバカってやつ?


「紫耀、今日はこれからどうするの?」

「………どうしたい?」

「……言わせないでよ。」

「じゃあ……決まりだね。」


ほんと、ペラペラすぎる決意に
我ながら嫌気がさす……。


オレの知らないアイツは
人前でこんなことなんてできないよな、
家庭があるんだから…。


そんな下世話なコトを考えながら
莉菜の手をとって
自分のポッケに入れて温めては
意味もない優越感に浸る。


「部屋、どこがいい?」

「んー…お姫様気分になれるとこ!」

「…ガキかよw」


キミは知ってるの…?
そうやってからかうオレにちょっと拗ねてみる
あざといキミが大嫌いで、大好きってこと…。


部屋に入ったとたん
莉菜の手首を掴んで
逃げ場を失くした唇を奪う。


「……ちょ、ッ」


逃げようとする莉菜の手首ごと
更に強い力で壁際に押し込めて
何処に行くあてもない口付けをしようとするオレを
歯を食いしばって顔を俯けて拒絶するキミ。


ハッと我に返ったオレは
掴んでいた力を緩め、莉菜を解放した。


「……今日の紫耀、変だよ。どうしたの?
何かあったの…?」


息を整えながら
責めるような目でオレを見上げるキミ。






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