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【KP】夢小説

第3章 【生活(仮)】






「……あれ、なんか…、
邪魔モンがおる。笑」

「…バカ笑 もう出かけるから着けてんの。」

「え……、もう行くん…?」

「うん。あと、10分くらいしたら出るよ。」

「……じゃあその10分、オレにちょーだい?」


腰に巻き付けていた腕を解放して
ベッドサイドに立ち、左手で私の顎を持ち上げて
視界を覆うカレ。


「……今日、何時に帰ってくる?」

「いつもと同じくらいになる予定だから…
18時かな。」

「そっか…、ごめんな。ほんまはご飯作って
待っときたいんやけど…。
オレ、ほんと料理だけは無理くて…。」

「どうしたの笑 そんなの気にするなんて
廉らしくないじゃん笑」

「……けど、いつも思っとるよ。」

「私も廉に助けてもらってることいっぱいあるんだし
そんなこと思う必要ないから笑

でも……ありがと!」


ベッドから立ち上がり、
カレをギュッと抱きしめる。


「いってきます。あ、ここでいいよ。」


荷物を持って玄関に向かおうとすると、
ペタペタと廉の足音もついてくる。


「……何かオレができそうなことある?」

「ん〜…、あ、牛乳買っといてほしいかな!」

「わかった! 他には?」


初めてのおつかいかな?笑 ってくらい
元気にリアクションをする廉がかわいくて。


「うーん…、夜ご飯何食べたいか決まってるなら
材料も買っといてもらえると助かる!」

「…あ、ハンバーグ食べたい!」

「ほんと、好きだね笑 でも、毎日のことになると
リクエストめちゃめちゃありがたい…笑

じゃあ、買っといてほしいものと
美容室のリンク貼っとくから、
それ見て行っといてね。」

「わかった。」


会話をしているまにいつのまにか
玄関に辿り着いて、靴を履いている莉菜。


「お見送りありがとう!
いってきます。」


……ごめん。ちょっと、待って。
かわいいんやけど…笑


玄関に一段降りていつもより小さくなった
莉菜からのオレを見上げる目線が
図らずも上目遣いみたいになっとるやん。


普段そんなふうにわかりやすく甘えたりせん
莉菜のこんな顔を見れるんは
同棲しとる彼氏だけの特権やろ、
なんてほくそ笑んだりする。


いつもより大きめにかがんで
「…気を付けてね。」って口付けて
莉菜を見送る。









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