• テキストサイズ

アクロ★バティック!【黒子のバスケ】

第2章 放課後、小さな公園で


「わかった。その代わり、お前負けたら本当に譲れよ」


俺がそう言うと、パァっと顔を輝かせて

「うん!!」

心底嬉しそうに頷いた。



今日の現代文の授業で出てきた
“花が咲いたような笑顔”
という表現。

その時は意味不明だったが
今なら少しわかる。



きっと、こういう笑顔のことを言うんだなと思った。


ふーん。

生意気な言葉しか聞かなかったから、

(そんな素直になれんじゃねーか)

ちょっと意外だった。



まぁだからって、手加減する気はねぇーけど。


「あっ!」
突然思い出したように女が叫んだ。

「手加減とかハンデはいらないよ。私も手加減しないであげるから」

………………

この女の発言にはさっきから言葉を失う。


何だ、この上からな態度。


俺は怒りで顔をひきつらせながら、

「上等じゃねーか」

呟いた。


売られた喧嘩は買ってやる。

ただし、

倍返しだけどな?


/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp