• テキストサイズ

アクロ★バティック!【黒子のバスケ】

第8章 いつだって真剣勝負でしょ!




どどどどどどどうしよう!!

まさか、自分が方向音痴だったなんて…。



お金渡して場所聞く?

お金渡して案内してもらう?


でもな…今日カード持ってるから、現金は十万円しか持ってないよ………。






あ~、本当にどうしよう。

都合よく海常高校に行く予定の人現れないかな?


頭を抱え、しゃがみこんでいると



「どうかしたのか?」

頭上から声が聞こえた。



ばっと顔を上げると

「あ」

見たことのある顔がそこにあった。


「お、お前!?」


帰国してから知り合った、そこそこバスケの強い男の子。

確か名前は…


「大我くん!!」


こんなところで知り合いに会えるなんて、ついてる!


「大我くん、海常高校の場所わかる?」

「…これから行くけど」


神様は私を見捨てなかったらしい。




「あの、私も一緒に…」

「嫌だ」

「………………え?」

「なんで俺がてめーの案内なんかしなきゃといけねーんだよ」


もしかして、


「私に負けたこと、気にしてる?強くないって言われたこと、根に持ってる?」

「…っ、はぁ!?」


なるほど、やっぱりそうか。


「確かにね、私はハッキリ言い過ぎた。でもそれは、本当にその程度の実力だった大我くんが悪いのであって、私は事実を述べたまで…」

「…このクソアマっ、いい度胸じゃねーか」



あれ?更に怒らせた、かも。



「俺はあの時のことなんか、これっぽっちも気にしてねーし、負けたのだってお前のスタイルに驚いただけで、次やったら確実に勝てるし」

「……あのさ、もうそろそろ試合の時間になっちゃうけど。大我くん、選手じゃないの?」

「…………………やっべ!!」



こうして私は、

全力で走る大我くんの後を追いかけ

なんとか目的地に着くことが出来た。
/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp