• テキストサイズ

アクロ★バティック!【黒子のバスケ】

第7章 強くなんか、ないよ。








今更、約束が嫌だなんて泣き言は言わない。








だから

今だけは……






















家のなかでも一際豪華な扉をノックする。


「お父様、ひなこです」



そう言うと、“入れ ”という小さな声だけが返ってきた。


「失礼します」



私はお父様の書斎の扉を開けた。


ずらりと並んだ本は、威圧感がある。





「どうかしたのか」


今日も相変わらず忙しそうなお父様は私の顔も見ずに尋ねた。





まぁ、いつも通りのことだけれど。









「お父様」

























私ももう大人だから、約束を破るなんてことはしないよ。


でもね、

だから、



今だけは

















「今度の土曜日は大事な用事があるので、習い事や予定は全部キャンセルしといてくださいね?」














少しのわがままぐらい許してよ、ね。




/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp