• テキストサイズ

アクロ★バティック!【黒子のバスケ】

第7章 強くなんか、ないよ。


目が覚めるような明るい色の髪に

整った顔立ち

それに片耳につけられたピアス。







私、この人を知ってる。




一年前よりわずかに身長が伸びたかもしれない。









彼のことは覚えてる。

忘れられるもんか。






たった一夏だったけど、私のなかで一番キラキラと輝く思い出の中に、彼もいたんだもの。







「……涼太、くん?」

冷や汗が一筋、頬を流れた。








迂闊だった。


そういえば、涼太くんが進学したのは神奈川県の海常高校だったっけ。

事前にアインちゃんから聞いてたはずなのに、すっかり忘れてた。









…………会いたくなかった。



出来ることなら、

彼らには会いたくなかった。





会ったら

耐えられないと思ったから。





それに私は

彼らに会う資格が無い。








今すぐに

この場所から逃げ出してしまいたい衝動に駆られる。
/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp